【SV S7使用構築】祈祷キノパオカミ対面【最終R1911/383位】

男は悩んでいた。

最終日前の三日間でレートを200以上溶かしてしまい、構築が崩壊してしまったことを。

 

男は悩んでいた。

一度1900の大台を突破した時のエースをネガキャンし罵り、解雇してしまったことを。

 

男は悩んでいた。

きのこの山派より若干たけのこの里派の人間の方が多いことを。

 

 

兎にも角にも男は頭を抱えていた。

 

 

「もうやけだ!マリカするぞ、マリカ!」

 

男はポケサーの後輩を半ば脅しで誘い、後輩のスマホテザリングをさせてもらい、二人で野良に潜っていた。

その時だった。

イメージ図

男は目を疑った。

キノ4がすべて奴に見えた。

その円らに見える瞳の奥底に、燃え上がっている闘志の炎が見えた。

 

(これは…神の天啓だ…!!)

 

確信した。

暗闇に一筋の閃光が走り、雲が裂けて青空の光が照らしているかのように男の頭の中は晴れ渡っていた。

 

 

ちなみにそのレースは最下位だった。

 

 

 

構築経緯

先輩が前期キノガッサを使ってみて、思ったより所感が良さそうだったのでガッサ。

個人的に前期から使っていて理論上最強の動きができるHBガモスの二体が軸。

ガッサを少し使ってみて、現環境では先発で出したら相手にテラスを切らせるか眠らせて一体持っていける力があり、対面構築を使う上でのウイークポイントであるびっくりテラスを未然に防いでくれることが分かった。しかも、自分は基本的にテラスタルを切る必要が無いので後ろにテラスタルを切らせる択を取りやすかった。

よって対面構築気味にしようと決心し、ブーエナカミと電気テラ珠パオが入る。

あとの二枠は、コノヨが嫌いなので鉢巻ガブリアス、先発の初手テラスが強いと風のうわさで聞いたので、マントキョジオーンとなった。

 

個体紹介

 

キノガッサ@気合の襷

テラスタイプ:炎 特性:テクニシャン

実数値:135-200(252)-101(4)-×-80-122(252)

技:タネマシンガン マッハパンチ 地ならし キノコの胞子

 

ただのキノコ。されどキノコ。

対面構築としてのエースであり、7,8割くらいの試合で先発に採用した。ドクガチオンもこのポケモンがいるだけで大変動きにくそうであり、非常に助かった。地ならしは岩石封じ、炎テラバとの択だと思うが、やはりサーフゴーに有効打は欲しいと思った。雑に交換読みで撃っていればSダウンによるウルガモスの起点にも繋がったので良かったと思う。強い、強いが、氷柱と噴煙の3割等に常に怯えなければならないのはあまりにも怖すぎると思ってしまった。

 

ちなみに色違い個体ではない。

 

 

パオジアン@命の珠

テラスタイプ:電気 特性:災いの剣

実数値:155-172(252)-101(4)-×-85-205(252)

技:氷柱落とし テラバースト 不意打ち 聖なる剣

 

最強ポケその1。

等倍では絶対に受からない圧倒的な火力を持ちながら、氷柱落としとかいう一撃必殺技もどきみたいなことまで出来るお化け。電気テラはヘイラッシャ引きの読みで撃てたら神になれる。たま~に電磁波をいなせて気持ちよくなれる。最近は不意打ち派よりも礫派の人間が多いと思うが、やはりツツミに対してであったりスカーフサーフゴーであったりと、礫では火力が足りないと思う場面が多かった。嚙み砕くも欲しいが、ミラーのことも考えて聖剣が欲しかった。あと気持ち耐久調整をしているパオが多かったのか、まじでミラーで上を取ってくれた。

 

あと良い子はC0の個体を使いましょう(1敗)

 

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ:妖 特性:古代活性

実数値:145(124)-×-105(236)-171(124)-156(4)-172(20)

技:ムーンフォース シャドーボール 身代わり 瞑想

 

調整はs6のどなたかの記事で見かけたものをパクったものだが、元の記事がどれだったかを忘れてしまった。確か、HBが特化カイリューの飛行テラバ確定耐え、Sが最速105族抜き、余りをCだったと思う。

 

最強ポケその2。

火力も耐久も申し分ないブーエナカミはやはり今期の勝ち馬の一体だと思う。不意打ちパオ、欠伸ヘイラッシャ、胞子モロバレル等といった択に持ち込んで勝ち切った試合は少なくない。また、このポケモンもテラスを切る前提のポケモンではないので、ガッサ、カミ、@1という時に、あまり臆さず@1のポケモンにテラスを切れたのが良かった。テラスはフェアリーで良かったと思うことと、炎か水だったらなぁと思うことが6:4くらいの頻度だったので、フェアリーで良かったと思う。あとこのパーティこいつくらいしかキョジオーンに勝てない。

 

どうでもよくないけど、個人的に雰囲気がPAさんっぽくて好き

 

ガブリアス@拘り鉢巻

テラスタイプ:炎 特性:鮫肌

実数値:184(4)-182(252)-115-×-105-169(252)

技:地震 逆鱗 テラバースト アイアンヘッド

 

元レートの王者。

コノヨザルとかいうポケモンが絶対に初手に出てくるので対抗として入れた。火力もおかしいが、正直耐久の方に驚きっぱなしであった。炎テラは完全に読まれていたが、それでも尚強かった。あと、このパーティめちゃめちゃガブリアスが出てくるので、気合で同速勝負に勝ってもらっていた。あまりにもアイへを撃たなかったので、別の技にしてもいいとは思った。

 

 

ウルガモス厚底ブーツ

テラスタイプ:鋼 特性:炎の体

実数値:191(244)-×-128(252)-155-127(12)-120

技:炎の舞 鬼火 蝶の舞 朝の陽ざし

 

理論上ポケ。

二か月間使ってきたが、最後まで迷走し続けたポケモンであった。特殊アタッカーには蝶の舞、物理アタッカーには鬼火で対処し、起点にする。そう、理論上最強ではあるのだ…が、テラスタイプによって、何を諦めないといけないのかをしっかりと把握しておかないといけない。私が試したテラスタイプは以下の内だ

・妖…一番オーソドックス。しかし、カミとパオが呼ぶハッサムに辛い思いをする。

・草…チオンジェン、ガッサ、アラブルタケ用。飛行テラバが弱点なのが辛すぎる。

・水…弱点が少なくていい感じ。電気テラパオとツツミに破壊された。

・鋼…飛行テラバ、瞑想カミのサイコショック、ツツミに対しての最終解答。地震が弱点なのがヤバい。

ハバカミとガブの影響か出てくるカイリュー皆飛行テラスだったのと、テツノツツミとかいうポケモンが大嫌いだったので最終的に鋼にした。

 

 

キョジオーン@隠密マント

テラスタイプ:霊 特性:清めの塩

実数値:207(252)-120-200(252)-×-111(4)-55

技:塩漬け ステルスロック 自己再生 地割れ

 

多分う○ち。そのくらい出さなかった。

相手のキョジオーン対策でもあったのに、身代わりキョジオーンにTOD負けした時から、出す気が失せてしまった。ただの選出誘導。多分地割れじゃなくてヘビーボンバーか地震かボディプレスにしていたらもっと選出していたし、虫テラスか毒テラスにしていたらもっと選出していたのかもしれない。どちらにしても、深夜二時を回った頃には画面の下1/4くらい見えて無かったので、選出に入り込むことは無かった。

 

 

選出

・基本選出

ガッサ+カミ、パオ、ガモスの内二体

 

・コノヨがいる時

ガブ+カミ、パオ、ガモスの内二体

 

・セグレイブ、モロバレル等のガッサが無理な相手がいる時

パオ+カミ+ガブorガモス(基本ガブ)

 

・気が狂った時

キョジオーン+カミ+@1

 

 

重いポケモン・構築

 

・ヘイラッシャ…みんな無傷で突破するためには交代読みの電気テラバを当てるか、裏からガッサを出せるという稀有なケースしかないとかいう絶望。欠伸かウェーブタックルの択を当てて、カミで詰めよう。

 

・キョジオーン…テラスされたら対面で勝てる可能性があるのはカミ(とキョジ)だけ。しかも地震とかヘビーボンバーとか持っていたら勝てない。終わってる。

 

ミミッキュ…ガモスの役割対象でありながら、呪いとかいうクソみたいな技を持っているので、11交換されるのがオチ。幸い初手に出てくることが多かったので、ガッサで処理していた。

 

・セグレイブ…ガッサ、ガモスを出したくなくなるので嫌い。

 

・ブーエナテツノワダチ…パオ、カミ、ガモスが不利=死。

 

・草テラパオジアン…クソ。ガッサが一回解雇されたのはこいつのせい。

 

・氷柱落としで怯ませてくるパオジアン…クソ。ガッサが一回解雇されたのはこいつのせい。

 

・ラムの実カイリュー…会ったら泣こう。

 

 

・受けル…無理。

 

戦績

深夜三時を過ぎた辺りからキノコが覚醒した。多分氷柱を受けすぎて怯むとかそういう次元を超えたんだと思う。あまりにも運ゲーを仕掛ける場面が多すぎた為、これ以上は心が持たないと判断した。

 

おまけ ~三日間の苦悩編~

上記の構築(当時はキョジでなくヘイラッシャであった)でR1900達成したものの、ガブがカイリュー+カミに弱いと感じ、チョッキセグレイブにチェンジ。

 ↓

セグレイブもあんまり使用感が良くなかったのでチョッキマリルリにチェンジ

 ↓

水の物理は二体もいらないということでヘイラッシャをブーエナテツノツツミにチェンジ

同時にハバカミを眼鏡にチェンジ

 ↓ (レートが50近く落ちる)

キョジオーンに全て破壊されて腹が立ったのでツツミを隠密マントサーフゴーにチェンジ

同時にハバカミをブーエナにチェンジ

 ↓ (草テラパオジアンに破壊されレートが100近く落ちる)

やっぱりマントサーフゴーは使いずらかったので、キョジオーン対策はコノヨザルに任せ、チョッキ枠をハラバリーにすることで特殊を対策しようと決めた。よって、マリルリ→コノヨザル、サーフゴー→ハラバリー

 ↓ (レートが50近く落ちる)

全てが分からなくなりガッサ、ガモスを解雇し、転々とした。そこからもレートは溶け気づけば下のようなキメラみたいな構築が出来上がってしまっていた。

俺はどうしてここまで落ちてしまったのか?

どうやって勝っていたんだ?

元のパーティを使えばいいじゃん。

 ↓ (レートを250くらい上げる)

対あり

 

総括

キノコしか勝たん

 

Special Thanks

神戸大学ポケモンサークルもらいびのみなさま

いつもモチベをくれる実機勢のみなさま

ちゃまさん

ouncer君

キノ4

 

心より感謝の気持ちを込めて